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お口からはじめる感染症対策

歯周病を予防することが
「感染対策になる」!?

みなさまこんにちは!梅雨が始まり、だんだん暑い日も多くなってきて、夏が近づいている感じがしますね!
さて、今回は歯周病を予防することで感染対策につながるというお話をします。
マスクの着用・手洗い・うがい・アルコール消毒に加え、もう一段ギアを上げて、防御力を増していくカギを握るのが「歯みがき」なんです!

じつはすでに100年前、スペイン風邪(H1N1型インフルエンザ)の感染爆発の際に行われた調査から「お口の健康」と「ウイルスが引き起こす感染症」については、なんらかの関係性があるのでは?との指摘がされていました。調査結果によると、歯周病になっていた方の罹患率は72%に達し重篤になる方も多かったのに対し、歯周病になっていなかった方の罹患率は32%で、半分以下だったそうです!
この結果(ウェストン・プライス『DENTAL INFECTIONS,Oral and Systemic』より)から、歯周病になっている方は歯周病になっていない方の2倍、感染症にかかりやすいということになります。

ウイルスはどのようにして体内に入り込むのか
「うがい」の効用について

お口の中に入ったウイルスはすぐに体内に入り込むわけではありません。お口の中に入ったウイルスがノドの粘膜細胞(体内への入り口)に取りつくまでにはタイムラグがあります。ウイルスが、粘液によって隠されている粘膜細胞(体内への入り口)を探している間にガラガラうがいをすれば、凶悪なウイルスをお口の外へ追い出すことができ、体内に入り込むのを防げるということです。ウイルス感染から身を守るために「外から帰ったら必ずうがいをしましょう」というのは、こういった理由からなのです。

(nico 2020.7号参照)

歯周病菌の毒素がウイルスの侵入を後押し!?

お口にプラーク(細菌のかたまり)がたっぷりあり、歯周病菌がはびこっていると歯周病菌の出す毒素が粘液の層を溶かして壊します。すると粘膜細胞(体内への入り口)が丸見えになり、ウイルスが体内に入りやすくなってしまいます。
つまり歯周病菌は、危険なウイルスが素早く体内へ侵入できるように手引きをしてしまうのです。

(nico 2020.7号参照)

ていねいな歯みがきと歯科医院でのクリーニング

お口の中で歯周病菌が増える原因はお手入れ不足です。歯磨きを怠ってプラーク(細菌のかたまり)が溜まったり、歯周病菌の巣になった歯石を放置していると、歯周病が起きてしまいます。
歯周病菌を追い出すためには、プラーク(細菌のかたまり)をしっかり落とすていねいな歯みがきがもっとも効果的です!ポイントは、歯ブラシの毛先が的確な場所に当たっているかを意識しながら歯みがきをすること。歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目に歯ブラシの毛先が当たるように、ていねいに歯みがきしましょう。
また、歯石は歯みがきでは取れないため、ふだんから歯科医院に通って歯石を取り、クリーニングや歯みがき指導を受けていると感染予防にもつながります。
お口の中を清潔にして、歯周病を予防し、からだの防御力を上げていきましょう!!

(nico 2020.7号参照)

(記:朝倉 楓)

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